Googleビジネスプロフィール活用法
2026/10/20
「Googleマップでお店を調べてから来ました、と言われることが増えた。でも、自分のお店がどう表示されているのか、ちゃんと見たことがない」。飲食店のオーナーさんから、こうしたお悩みをよくうかがいます。
お客様がお店を探すとき、Google検索やGoogleマップは身近な入り口です。そこに表示されるお店の情報を管理できるのが「Googleビジネスプロフィール」です。Googleのヘルプによると、ビジネスプロフィールは無料で追加・申請できます。
この記事では、商工会の経営指導員として30年、数百件の飲食店の経営改善に関わってきた立場から、明日から取り組める使い方をご紹介します。
まずは「オーナー確認」と基本情報の見直しから
最初にやることは、自分のお店のプロフィールを「自分で管理できる状態」にすることです。
- まだ登録していない場合は、business.google.com/add からお店を追加します
- すでにGoogleマップにお店が出ている場合は、店名で検索し「ビジネス オーナーですか?」から管理を始めます
- 画面の指示に従って「オーナー確認」を済ませます
オーナー確認ができたら、店名・住所・電話番号・営業時間・ウェブサイトなど、基本の情報が今の状態と合っているかを確認しましょう。Googleの利用規約では、掲載する情報を正確で最新の状態に保つのは事業者の責任とされています。「移転前の電話番号のまま」「定休日が変わったのに直していない」といったことがないか、一つずつ見ていきます。
営業時間と「特別営業時間」を整える
お客様が「開いていると思って行ったら閉まっていた」とならないよう、営業時間は丁寧に整えます。
Googleのヘルプでは、祝日や特別なイベントなど、いつもと違う日は「特別営業時間」で一時的な営業時間を設定できると案内されています。通常の営業時間はそのままで、その日だけ変えられるので便利です。
- 年末年始やお盆、地域のお祭りの日など、営業時間が変わる日を前もって登録する
- 連続6日以内の休業も特別営業時間で設定できる
- 7日以上の休業や、いつまでか決まっていない休業は「臨時休業」として設定する
この先3か月分の「いつもと違う日」をまとめて登録しておくと安心です。
メニューと写真で「行ってみたい」を後押しする
2025年5月のGoogleの公式ブログでは、メニューを写真に撮るかPDFにしてアップロードすると、AIが文字のデータにし、オーナーが内容を確認してから公開できる機能が紹介されています。紙のメニューがあれば、それを活用できます。公開する前には、料理名や価格が今のメニューと合っているかを、ご自身の目で確かめてください。
また、Googleマップでは、お客様も料理の写真や料理名を追加できます。実際と違う料理名や、提供していない料理が載っている場合は報告できるので、ときどきチェックしておきましょう。
写真は、お店の外観・入口・店内の雰囲気・看板メニューがそろっていると、初めての方にもお店の様子が伝わりやすくなります。実際に提供している料理を、実際の盛り付けで撮ることが大切です。
「投稿」で今のお店の様子を届ける
ビジネスプロフィールには「投稿」の機能があります。Googleのヘルプによると、投稿には次の3つの種類があります。
| 種類 | 主な使い方 | 飲食店での例 |
|---|---|---|
| 最新情報 | 説明・写真・動画、予約や注文ページへのボタン | 季節のおすすめ、営業日のお知らせ |
| 特典 | タイトルと期間を入れてお得な情報を伝える | 期間限定のセットのご案内 |
| イベント | 開始日時と終了日時を入れて催しを伝える | 試食会、地域行事にあわせた営業 |
投稿は公開後にGoogleの審査があり、内容によっては承認されないことがあります。ヘルプでは、誤字脱字や価値の薄い文章を避けること、説明文に電話番号を入れると承認されない場合があることなどが案内されています。また、期間を設定していない投稿は、6か月たつとアーカイブされます。
お酒に関する内容は掲載に制限がかかることがあるので、ヘルプで確認してください。
まずは「月に2回、季節のおすすめを1つ紹介する」くらいの無理のないペースから始めるのがおすすめです。
クチコミには、ていねいに返信する
クチコミへの返信は、オーナー確認を済ませると行えます。Googleのヘルプでは、有用で前向きな返信をすることで、お客様の意見を大切にしている姿勢が伝わると案内されています。
返信するときのポイントは次のとおりです。
- 来店へのお礼を最初に伝える
- 書いてくださった内容に具体的にふれる
- ご不満の声には、言い訳よりも受け止める姿勢と、改善の考えを伝える
- 他のお客様が読んでも気持ちのよい言葉づかいにする
なお、Googleは、虚偽のクチコミや報酬に基づくクチコミを重く受け止めており、ポリシーに違反するとプロフィールが制限されることがあります。クチコミをお願いするときに、割引などの見返りをつけるのはやめておきましょう。クチコミの依頼には、Googleが用意しているリンクやQRコードを使えます。
「パフォーマンス」で数字を見てみる
ビジネスプロフィールの「パフォーマンス」では、お客様がプロフィールでどんな行動をしたかを確認できます。飲食店でまず見ておきたいのは、次の数字です。
- 閲覧数:プロフィールを見た人の数
- 検索:プロフィールが表示されたときの検索語句
- ルート:お店までのルートを調べた人の数
- 通話数:電話ボタンが押された回数
- メニュー:メニューがクリックされた数
特に「検索」の語句は、お客様がどんな言葉でお店にたどり着いているかを知る手がかりになります。店名で探されているのか、「松江 ランチ」のような言葉で見つけてもらっているのかで、投稿や写真で伝えるべきことが変わってきます。月に1回、同じ日に数字を見る習慣をつけると、変化に気づきやすくなります。
明日から1週間でできる手順
1日15分ずつ進めてみてください。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | 自分のお店をGoogleマップで検索し、表示を確認する(オーナー確認がまだなら始める) |
| 2日目 | 店名・住所・電話番号・営業時間・定休日を見直す |
| 3日目 | この先3か月の「いつもと違う日」を特別営業時間に登録する |
| 4日目 | メニューを登録し、料理名と価格を確認する |
| 5日目 | 外観・店内・看板メニューの写真を追加する |
| 6日目 | まだ返信していないクチコミに返信する |
| 7日目 | 最初の「最新情報」を投稿し、パフォーマンスの数字をメモする |
まとめ
Googleビジネスプロフィールは、無料で始められる、お店の「もう一つの看板」です。大切なのは、特別なテクニックよりも、正しい情報をこまめに整えておくことです。
- オーナー確認をして、基本情報を正しく保つ
- 特別営業時間で「いつもと違う日」を前もって知らせる
- メニューと写真で、お店の様子を伝える
- 投稿とクチコミへの返信で、今のお店の姿を届ける
- パフォーマンスの数字を月に1回見る
「何から手をつければよいか分からない」「うちの店に合った使い方を一緒に考えてほしい」という方は、お気軽にご相談ください。島根・中国地方は対面でも、首都圏・全国はオンラインで対応しています。
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