リピーターを増やす方法
2026/10/18
「新しいお客様は来てくれるのに、2回目につながらない」「常連さんが少しずつ減ってきた気がする」。飲食店のオーナーさんから、よくうかがうお悩みです。
広告やSNSで新しいお客様を呼ぶことも大切ですが、一度来てくれたお客様に「また来たい」と思っていただけるかどうかが、お店の売上を安定させる土台になります。この記事では、リピーターを増やすための考え方と、明日から始められる手順を、順番にご紹介します。
リピーターが増えると、お店の何が変わるのか
リピーターとは、2回、3回と繰り返し来てくださるお客様のことです。リピーターが増えると、次のような良い変化が生まれます。
- 売上の見通しが立てやすくなり、仕入れやシフトを組みやすくなる
- お客様の好みが分かり、メニューやサービスを改善しやすくなる
- 広告などに頼りすぎずに、売上を保ちやすくなる
大事なのは、「なんとなく常連さんが多い気がする」ではなく、数字で今の状態をつかむことです。まずはそこから始めましょう。
まずは「再来店の状態」を数字でつかむ
リピーターを増やす取り組みは、今の状態が分からないと、効果があったかどうかも分かりません。難しい分析は必要ありません。次のような、手元で数えられる数字から始めてみてください。
| 見る数字 | 調べ方の例 |
|---|---|
| 2回目の来店につながったお客様の数 | スタンプカードやポイント、予約台帳の名前で数える |
| 常連さんの顔ぶれ | 月に何度も来てくださる方を、スタッフで書き出してみる |
| 来店のきっかけ | 会計時やアンケートで「何で知りましたか」を聞く |
POSレジや予約システムを使っている場合は、来店回数を記録できる機能がないか確認してみましょう。最初から完璧を目指さず、「1か月だけ数えてみる」くらいの気持ちで大丈夫です。
「また来たい」と思ってもらえる理由を整理する
お客様がもう一度来てくださるのは、「おいしかった」だけでなく、いくつかの理由が重なったときです。
- 料理:また食べたい一品がある
- 接客:名前や好みを覚えてもらえた、居心地がよかった
- 使いやすさ:予約しやすい、営業時間が分かりやすい、場所が便利
- 次に来る理由:季節のメニューや、次回使える特典がある
ご自分のお店で、どの理由がいちばん強いのかを考えてみてください。スタッフと一緒に「うちのお店に、もう一度来てくださる理由は何だろう」と話し合うだけでも、やるべきことが見えてきます。
1回目の来店で、次につながる「きっかけ」を渡す
2回目の来店は、1回目の帰り際に決まると言ってもよいくらい大切です。明日からできることを、手順にまとめます。
- お見送りのひと言を決める:「ありがとうございました」に加えて、「来月から〇〇が始まります」など、次に来る理由をひと言添える
- 持ち帰れる情報を渡す:ショップカードや、季節のメニュー予定を書いた小さな紙を用意する
- 次回の特典は、分かりやすく:スタンプカードなど、内容が一目で分かるものにする。値引きを大きくしすぎると利益が減るので、原価を確認してから決める
- つながる方法を用意する:LINE公式アカウントやInstagramなど、お店からお知らせを届けられる場所を一つ決めて、案内する
全部を一度にやる必要はありません。まずは1と2から始めるのがおすすめです。
常連さんを大切にする仕組みをつくる
何度も来てくださるお客様には、「覚えてもらえている」という安心感が何よりうれしいものです。
- よく注文される料理や、苦手な食材などを、スタッフ同士で共有する
- 常連さん向けに、新メニューの試食や、先行のお知らせをする
- お店からのお知らせは、送りすぎない(月に数回程度など、お店で決めておく)
ここで一つ注意があります。お客様の名前や連絡先などを記録するときは、個人情報保護法のルールを守る必要があります。個人情報保護委員会の資料では、規模にかかわらず、すべての事業者に個人情報保護法が適用されると案内されています。個人情報を取得するときは、利用目的を本人に伝えるか、ホームページや店頭の掲示などで公表することが必要とされています。また、名簿やパソコンで管理する場合は、パスワードの設定や紙の施錠保管など、安全に管理することも求められています。
具体的な書き方や管理方法に迷ったら、個人情報保護委員会の資料を確認したり、弁護士などの専門家に相談したりしてください。
お知らせ(SNS・LINE)は「来る理由」を届ける
お店からのお知らせは、ただ「ご来店お待ちしています」と送るよりも、来る理由が伝わる内容のほうが読まれやすくなります。
- 季節の新メニューが始まる日
- 地元の食材が入ったときのお知らせ
- 定休日や営業時間の変更
- 混みやすい日と、ゆっくりできる時間帯の案内
島根・松江のお店であれば、季節の食材や地元の行事に合わせたメニューは、「今の時期に行きたい」というきっかけになりやすいテーマです。写真と短い文章で、無理なく続けられる回数にしましょう。
取り組みは「小さく始めて、数字で振り返る」
リピーター対策は、すぐに結果が出るものではありません。だからこそ、次の流れで続けることが大切です。
- 今月取り組むことを一つだけ決める(例:お見送りのひと言を変える)
- 1か月続けて、最初に決めた数字(2回目の来店数など)を数える
- スタッフで振り返り、続けるか、やり方を変えるかを決める
この繰り返しで、お店に合ったやり方が少しずつ見えてきます。
まとめ
- リピーターを増やすには、まず「2回目の来店」の状態を数字でつかむ
- お客様が「また来たい」と思う理由を、料理・接客・使いやすさ・次に来る理由で整理する
- 1回目の帰り際に、次に来るきっかけを渡す
- 常連さんの情報を記録するときは、個人情報保護法のルールを守る
- 一つずつ小さく始めて、1か月ごとに振り返る
「うちの店は何から始めればいいのだろう」と迷ったときは、お気軽にご相談ください。
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